【悪用厳禁!】メタファーが最強の武器って話。

richard broderick

「世界はメタファーだ、田村カフカくん」 – 海辺のカフカ

先日仲間と会合があって、メタファーの話になりました。

商売をする上でも、モノをつくる上でも、とにかく一番ひとの心を動かせるのはこれ。
メタファーを制すものはクリエイティブを制す。

なんだけど、あんまり重要性に気づいていないひとがおおい。

「それって文学的な表現手法の話でしょ?」

みたいな。

ちっちっちっ。甘いぜ。

ハルキムラカミがなぜ世界作家になれたか、
なぜあの商品は売れるのか、
なぜあの作品は素晴らしいのか。
 
その答えを教えてやろう!

メタファーってそもそもなに?

メタファーっていうのは、暗喩表現のこと。

たとえば、そうだな。。。

「人生は映画だ」

「クリエイティブとは肉体労働だ」

「それは、ぼくの前に長く続いている、避けようのない道だった。
 人生はたいてい道に置き換えられる。じっさいは戻ることなんかできないのに」

「置時計がその硬い爪先で空間に浮かんだ透明な板をこつこつと叩いていた」 – ねじまき鳥クロニクル p39

「ギムレットには早すぎるね」 – 長いお別れ

「さよならを言うのは、わずかの間死ぬことだ」 – 長いお別れ

ちなみに直喩表現のことはシミリー(simile)っていいます。

「私、あなたのしゃべり方すごく好きよ。きれいに壁土を塗ってるみたいで」  – ノルウェイの森

「ブログを更新するのって、まるで頭のなかにメスを毎日いれてるようなものだよね」

「The first kiss is magic,
 the second is intimate, the third is routine.
 After that you take the girl’s clothes off」 – the long goodbye (頑張って訳してください)

こっちは同じ比喩なんだけど、メタファーよりは洗練されていないので、
ちょっと効果が落ちる。

というか、

あんまり例える対象がかけなれていると、〜のような、をつけるとちょっと野暮ったいんだよね。
まあそこらへんのテクニックはおいときましょ!

メタファーが持つ悪魔の力

日本人でいちばん比喩が独創的だとおもうのは村上春樹さんですが、
石田衣良さんの初期の頃の作品もやばい。笑
 
石田さんはもともとコピーライターなので、
機関銃みたいに比喩が連発されていて、

かつ、

ふつうだとそんなに多用するとうざったくなっちゃうのに、
ひとつひとつが洗練されているから超かっこいい。
 

石田さんの作品を読みたいひとはまずはデビュー作からどうぞ。
比喩表現に注目して読んでみてね。

池袋ウエストゲートパーク – 石田衣良

で、

メタファーっていうのは、

人間の心の奥底にたまっている非言語のイメージを、
現実にある、もしくはみんなが共通して持っている物体や事象に固定する力を持っています。

わかりますか?

わからないよね。笑

これがよくいう非言語の言語化ってことなんだけど。

たぶんユング心理学やってるひとならわかるとおもうのですが、
難しい言葉をつかうとパンクするので、かんたんにいうと、

人間が無防備にしている部分に直接攻撃を仕掛けられる

ので、

悪用すると洗脳されちゃいます(ほんとは悪用するのは超難しいので大丈夫だとおもうけど)

たとえばね。

「水色のりんごを、イメージしないでください!」

って俺が言ったら、防御できますか?

たぶんできないよね。
一瞬でも頭にりんごが思い浮かんだはず。

こういうことを、洗練されたやり方をして埋め込むのがすぐれたメタファーの効果。

いまは非言語でやったけど、
イメージがかけ離れたもの同士をつないであげることによって、

「人間の無意識下に埋まっている欲望、希望、本能を呼び起こすこと」

これがメタファーの力です。

文芸や芸術のモチーフも、
現実世界、この世に溢れるなにか言葉にならないものを、
無理やり固定する、

難しい言い方をすると、形而下に落とす、っていうのが「世界を切り取る」ってことなの。

これ、写真とか映像もそうだよ。
ていうか全部そう。笑

だから、

「世界はメタファー」

なんだよね。

これを使いこなすと、ひとの心に訴えかけることができる、

ということは、、、、、

もうわかるよね。

メタファーを鍛えるには?

メタファーを鍛えるのは結構簡単で、
筋トレと同じ。

前もいったけど、

好きってことばを100個言い換える。

楽しいってことばを100個言い換えるとか。

コピーライターのひとはやりますよね、こういうの。

メタファーを正しくつかって生活を豊かにしましょう。

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