河合隼雄さんが、よく論理と感性、科学と物語を地上と地下のお話に例えていたようです。
じっさいには、いまのところ20世紀から21世紀初頭に私たちの生活を支えてくれた、
地上における科学、論理、それから男性的なものの見方は飽食をむかえて、
いまはもう地下の物語、芸術、精神性の時代がようやく巡ってきました。
 
商売をしていても切に感じることで、
特にto Cの販促活動を行うときには論理的アプローチよりも物語的アプローチ、
すなわち地下の戦いが必要とされます。
 
物語的アプローチから連想される言葉としては、
企業文化、情緒、ブランド、芸術、デザインなど右脳的な考え方。
これはマーケティングをじっさいに実践する際にも特に意識していて、
(マーケティングっていうと、なんだか構えてしまいますが、単に戦略を考えるだけです)
ロジックよりはセンスを全面に出して文章を書いたりします。
 
そのほうが響く。ロジックによる説得はもうみんな疲れてしまったみたいです。
もちろん、法人に向けて展開する際には論理性がないと誰も話を聞いてくれないのでまた別ですが。
 
ユング心理学で集合的無意識の話が出てきます。
私自身は特にユング信者ではありませんが、便宜的にいまの世界の流れ、
および経済と文化の流れをみていると、
どうも、点の集合体が大きな物語をつくっていくのだろう、そして、
そこに必要とされるのは論理ではなく感性なのだろうといつも気付かされます。
 
渡邊勇介拝

 

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