いま、とある本を書いています。

簡単にいうと、企業のブランド構築を個人向けに落とし込んだもの。

いっしょに書いてくださっているのは、自動車業界のブランドマネージャーとして名を馳せている某方。
僕よりかなり年上にあたる先輩なのですが、気さくな方で、いろいろと教えてもらいながら、また、
あるときは生意気にも僕から何かを伝えながら、一緒に取り組んでいます。

しかしブランディングっていう言葉がここまで浸透するとはたぶん誰も思っていなかったのでは。

くりえいてぃぶとか言って横文字を使っていますが、僕のキャリアはもっと泥臭いところから始まっていたので、
こういう仕事をすることになるとは思わなかった。

というか、こういう仕事は以前は軽蔑していました。

これは完全に偏見なのですが、僕は昔から何でもとりあえずやってみることが好きで、
人になにかをお願いするのはあんまり得意じゃない。だからいわゆる上流工程よりも、現場の温度感のほうが性に合っていると思っていました。

アイデアもけっこう出すのは好きですが、投げっぱなしになるのが嫌で、常に全体、
しかもすべての工程がきになる人です。もしも上司にいたら嫌なやつですね。
(これはいま考えるとあんまり褒められたものではなくて、信頼して任せるところは任せないとダメですね)

しかし、広報・広告がふんぞりかえって指示を出すだけの仕事だと思ったら大間違いでした。
これは現場をやっているときとは全然ちがう面白さ、そしてまったく異なる知的な労力が必要な仕事です。

どういう力かっていうと、

大量の情報を誰がみてもわかりやすいように要約し、さらに要約したものを他人に向けて、
わかりやすいように整理整頓する能力。

これが編集。

本をつくっていても、企画をつくっていても、新規事業を構築していても、
結局のところ問われるのはこういうことでした。

これは完全に感覚的なことなのですが、僕の頭のなかにあるハードディスク(いまはSSDか)は、
あんまり性能がよくないみたいで、
大量の情報をまとめているときは脳全体が動いているのが実感としてわかります。

具体的にいうと、いま僕はだいたい11案件くらいの事業構築を手伝っていますが、
新規に企画をたちあげるときはとにかく既存にある情報(個人の場合は過去の歴史)を、
一枚にまとめる、あるときは一言でまとめる(キャッチコピーなんて本当はおこがましい)力が必要で、
これをまとめているときは頭のてっぺんから蜘蛛の巣が頭の中にひろがって、
活性化した脳細胞がウネウネと動いて、少し頭がシビれます。

これは本当。笑 怪しい話じゃないよ。笑

どうやら人間って処理する情報の量が膨大になると人間そういう状態に陥るみたいで、
慣れでスピードはあがりますが、熱を持った脳みそがなかなか休眠状態に入ってくれないみたいで、
さいきんは寝るのにちょっと苦労しています。

でもいいこともあって、
脳みそがこの状態に入っていると実感できると、たいていイメージが固まっているときです。

イメージが固まると、すぐに他人と共有できます。
まずは商売の仲間と。次にはお客さんと。そして知らない人たちと。

こういうときって慣れていないと頭がパニックになって、
やばい、どうしよう?? みたいになるのですが、
編集(大量の情報を断捨離する)になれるとテンパってるときは脳が動いているときだな、
と自覚できるようになります。

脳みそには筋トレが必要らしいです。
マルチタスクって言葉自体がもはや死語かもしれませんが、
クロスオーバー、ワンストップがテーマの時代に、脳をオーバードライブさせて、
よくいう「こみゅにけーしょん」を設計する仕事は面白いですよ。

本をつくっているといろんなことを考えます。

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