商売は組み合わせと巡り合わせだと思います。
これは本当に切実にそう思う。
 
人とどうやって出会うか、どうやって組むか。
限られたリソースを組み合わせてどうやって料理をつくるか。
 
企業の場合は、ヒトモノカネ、時間と空間、情報。これらを有機的に結びつけて設計します。
 
そして、組み合わせたものが、独自のブランド。
 
スティーブジョブズが、点と点を線にすることが大切、みたいなことをどこかのスピーチ(多分ハーバード?)で言っていましたが、
ストーリーが大事っていうのはブランド、企業文化をつくることがいかに大切かを彼自身がよく理解していたからかもしれません。
 
企業のなかに入って、商売を構築していると、意外に有効な資源が活かされていなかったりします。
そういうのを見つけて、新しい物語をつくるのが僕たちの仕事。
 
ここからはさらに今の時代の話になるけれど、たしかにストーリーっていうのは、
神話の法則しかり、ひとを惹きつけるのにとても有効な手段ではあるんだけど、目的ではない。
 
空気的に、もしかしたらいまの西洋的なストーリーモデルも限界がきているような気がします。
スターウォーズは好きだけど、いまみるとなんだか物足りない。
  
そんななかで、いま肌感で感じているのは、
「機」の感覚。
 
つまりゴールが決まった一直線のストーリー提案ではなく、
分離した点と点を集めて、ひとつの「画」にするようなやり方。

論理的な物語よりも、感性の集合体としての絵画。
ストーリーではなく、アート。
 
上昇していく物語、下降していく物語ではなく、
能力のある人間が水平的にひとつの「画」の完成にむけて有機的にコミュニケーションをとり、
非言語で結びついてプロジェクトを完成させるようなやり方。
 
この感覚、わかりますか。
  
なぜこっちのほうが時代にあっているかというと、
ゴールが決まっていると、意外と人って動けない。
どこかの本で、こんなことが書いてありました。
 
「ひとは、目標達成する際に、ゴールを決めてしまうと、ゴール直前で強烈なブレーキがかかるようにできている」
 
そういうときって、アサインするメンバーにはある種のリテラシーが求められるというか、
感覚を共有できないとなかなかうまくいかない。
 
だから、これはとても感覚的な表現になってしまうのだけど、
いわゆるグランドデザイン=ひとつの大きな未来の姿
を共有したあとって、目標達成するぞー、みたいなノリではなく、
自分のセクションでそれぞれが自分の絵の具で絵を描いて、
プロジェクトリーダーが最後にタイトルをつける、みたいなやり方のほうがいまの時代に合っている気がする。
 
そこには即興的な要素が含まれるので、
いくぶんブレはあるんだけど、最後はまとまってひとつの絵画になる。
 
そういう仕事をするのが、たまらなく楽しい今日この頃です。
 
渡邊勇介拝

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