私がこの数年間、いろんな案件に関わった上で、気付かされたところ、それから大切にしようと思ったことをこちらにまとめておきます。ぜひお役に立ててください。

たとえばあなたがブランドをつくって、自分の活動のファンをもっと増やしたいとおもうとき。

ファンを活動に巻き込むためにはこうしたらいい、巻き込んだらこうなる、そういう求心的な活動はもう限界にきていると思います。

まず他人を巻き込むという発想自体が間違っている。致命的に。

私が直接言って伝わる方にはそう伝えています。これはある程度おおきな売り上げを打ち立てたひとでも同じ発想をするから驚きます。

誰かを自分に求心的に惹きつけようとする活動の原理としてあるのは、自己顕示欲と自己正当化の論理、そして他人の時間や資源を奪うことを何とも思わない傲慢さ。

そういったものはアートでもなんでもないと私は考えています。

ほんとうのイノベーション、アートとは、ほかの誰かが気づいていない問題を顕在化させて、はっと他人に問題を指し示し、時代の時計を一秒だけでも、前に進めること。

その結果として、もしかしたらあなたは評価されるかもしれない。

でも、アーティスト、イノベーターの本質は新たな価値観を時代に投げかけることであるはずです。

そして、そういう活動を行う上での協力者を集めるために、ブランドマネージメントが必要なわけですが、
これは以前からずっと発信してきましたが、時代は求心的なマーケティングではなく、遠心的なブランドマネージメントを求めています。

すなわち、マーケティングという言葉が軍事用語であることからもわかるように、ターゲットを仕留めるとか、網にかけるとか、そういう時代はもうとっくに終わっていると考えています。

いま、経営者、アーティストに大切なのはターゲットではなく、手紙の宛先です。

きれいごとではなく、ブランドを展開するためには水平的に気持ちをシェアしてもらう以外にありません。特定の市場を侵略するようなやり方は、どんどん淘汰されていっていますし、ファンが根付きません。

誰にたいして想いを届けたいか。そして、相手に気持ちよく受け取ってもらうためにはどういう手紙に包んだらいいか?

ブランドマネージメントとはたったそれだけのことです。

狩猟民族としての考え方から、農耕民族としての考え方にシフトして、種を果実に育てて、繁栄させていくように。

もう一度いうと、時代が求めているのはターゲットではなく、手紙の宛先です。

願わくば、あなたが誰かに渡した手紙が次の誰かによりよい形で物語として伝わっていきますように。

渡邊 勇介 拝

コメントなし

コメントを残す

CAPTCHA